老舗5代目社長がエフェクチュエーターとして組織風土を改革──なぜ視察が絶えない工場が生まれたのか?

地方の中堅企業ながら、全国からの視察が絶えない会社がある。明治19年(1886年)創業の老舗、カクイチグループだ。現場主導で進むDXのほか、ITツールを活用したコミュニケーションの活性化、風土改革など、同社のユニークな取り組みは様々だ。特に、1960年からの樹脂ホースやガレージの製造に加えて継続的に新規事業を生み出している点、社員が担当業務の枠を超えて社内の課題に取り組みスキルと自発性を高めていく仕組みなどは、人的資本経営の実践例として注目に値する。同社の工場や「インキュベーションセンター」と呼ばれる施設を訪れ、社員やトップに取材した。前編では社長のユニークなビジネス哲学とその背景および組織風土改革の取り組みを、後編では社員の能力を見出して引き出す、独自の取り組みをレポートする。

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