【ガバクラ】コスト「3割削減」は幻想だった──盛岡市が直面した“15%”の現実

自治体向け行政システムの標準化とクラウド移行を推進する「ガバメントクラウド(以下、ガバクラ)」プロジェクト。デジタル庁は当初、ガバクラへの移行によってシステムの運用コストを「3割削減」する目標を掲げていたが、想定を大幅に上回る移行・運用コストに自治体では混乱が広がっている。先行移行に踏み切った盛岡市は、その理想と現実のギャップと正面から向き合い、サービスを止めないための冗長構成、徹底したコスト最適化、人材育成に奔走してきた。制度上の義務に甘んじず、自治体がどう活用すべきかを模索し続ける同市の担当者の声から、ガバクラの“本当の課題”を浮き彫りにする。

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